若狭路センチュリーライド参戦記

2023.06.02

たあぼ

 僕にとって2016年以来2度目となる若狭路センチュリーライド(WCR)に参加しました。前回は単独での参加でしたが、今回は長老、中〇さんと3人での参加となります。2人とも、この大会は初参加、特に中〇さんはこのようなイベント初参加ということで期待と不安が同居していたのではないでしょうか。でも僕は月に1000km以上走る中〇さんは絶対に間違いなく完走できると思っていましたし実際その通りになりました。さて長老ですが、3年間のコロナ渦でのブランク、年齢による力の衰えもあると思うので、その実力を把握することは少し難しいとの判断で事前に2回ほど梅ヶ島温泉まで練習に行き、現在の力を僕なりに判断し、完走するためのタイムスケジュールを作成し、石井さんの参考にしてもらうことにした。各エイドステーションの到達目標時間を設定し、その時間に間に合うように計算しながら走る。ただしこの設定時間にはパンク等のトラブル対応する余裕の時間は設定されていないのでかなり厳しいものになりました。

 前日受付を済ませ、時間があったのでレインボーラインの下見に行く、前回はレインボーライン入口に料金所があったが今回は撤去されていた。代わりに山頂付近駐車場に入るのに料金がかかるようになっていた。したがってコース下見は自由に行うことができた。

5月28日大会当日朝3:30起床し民宿に頼んでおいた、おにぎりを食べ大会会場に向かう。バイクを組み立てスタート地点に行くとすでにかなりの人が並んでいたが前のほうの良いポジションが取れ、スタートを待つだけとなった。僕や長老は何回か経験しているが、中〇さんはこの時どんな心境だったのだろう、見かけは平然としていたがそれ相応の緊張はあったのではないだろうかと思う。
スタートを待っているときにMCが本日の最高齢81歳とのアナウンスがあり、ン、ということは長老が本大会の最高齢であることが判明しびっくり、完走に向け気合が入る。

いつものスタート風景 参加者1200名

 今回の作戦ですが、スタートして12kmほど平坦を進みそれからレインボーライン(6km標高約300m)に入る。その12kmをウォーミングアップとして中〇さんに24~25km/hで引いてもらい、最後尾を僕が走り後ろからくる参加者を前に誘導する。レインボーラインに入ったら中〇さんは自由に走ってもらい、僕と長老で各エイドステーションの設定タイムをクリアすべく協力しながら進む。という作戦だったが、15人くらいでスタート(ウェーブスタート)してすぐに長老がその集団の最後尾につき、打合せを無視し少し早いペースで走ってゆく、気が付けば後ろから追い越す集団とごちゃ混ぜになりさらに、中〇さんも見えなくなり、早々に僕と長老の2人旅となる。打合せの意味全くなし。レインボーラインに入り僕は長老の雄姿を写真に収めるべく少し先行しスマホを構え、長老が目の前を過ぎると追いかけるなどしながら第1AS到着(目標設定時間の少し前に到着)順調な滑り出しだ。

レインボーライン登りはじめ
第1AS手前 長老はどれでしょう?

苦労して登った人へのご褒美

天気は最高

 そして順調に第3ADまで進む。時間的にも設定時間よりも少々余裕があり楽勝楽勝。スタート前MCが台風2号の影響で南の風が強いと言っていたが、まさにその通りになった。第3ADから第4ADは南下するがその風を正面からまともに受けることになった。本来この区間は比較的平坦基調で田んぼの中を走るので巡行速度22~23km/hを予定していたが、長老は15~16km/hでの走行を余儀なくされた。僕も何とか前を引くがどうもスピードが上がらない。第4ASの手前の標高200mほどの山に入ると、後ろにいたはずの長老の姿が見えなくなり、しばらく様子を見ながら走ったが確認できない。しかもこの時点で第4ASの到着予定時間に間に合わないタイミングとなっている。ここで長老のサポートをあきらめ(長老ごめん)単独でゴールを目指すことにした。
 当初の予定では、遅くても第4AS(熊川宿)到着11時50分、出発12時30分。この間40分の休憩が長いように見えるが、熊川宿には多くの観光客がいるためバイクを押して歩かなければならない。そのため、他のASより多めの休憩時間を設定していた。そして、事前の打ち合わせで中〇さんには第4ASに着いたら電話の着信履歴を残すか、ショートメールを送ってくれる様頼んでおいたがそれもない。中〇さんの位置全く分からず。第4ASでは補給のみを済ませ早々に出発。熊川宿を出るところで長老とすれ違う、一声かけ第5ASを目指す。時刻は12時30分(当初設定していた出発予定時間)これより遅いと残りゴールまでの道のりがより厳しくなる。

 第4ASを出てしばらく行くとミドルコース(背中についている赤いリボン)とロングコース(緑のリボン)の分岐点になる。今までは周りはほとんど赤リボンだったが、分岐を過ぎると途端に前後のバイクが少なくなる、というよりほとんどいなくなる。ただ進行方向は西向きになり、当然風向きが変わり追い風となる。ここも平坦基調で快調に走ることができる。完全に一人旅。今まであまり足を使わずにきたせいか、結構走れる。前から落ちてくる緑のリボンを見つけてはパス、見つけてはパス。いけるところまでいこうと、かなり出力を出して(自分なりにですよ)進む。多少のアップダウンがあっても結構足が回る(自分で力がついたのではないかと錯覚している)。第5AS到着は13時45分手早く補給を済ませゴールに向かう。何とかゴールまで足も体力も持ち。15時20分~30分位か(正確にはわからず)ゴール。中〇さんの出迎えを受け。やっと一息付けた。中〇さんは14時20分位にゴールしたとのこと。僕より1時間早い。そして初ロングライドはどのように感じたのだろうか。

バイクを車にセットして再びゴール地点に戻り、長老を待つ。
待つこと1時間。16時30分の関門ギリギリ16時29分ゴーーール。
追い風区間で時間を戻し、第5ASでスタッフを捕まえ、引いてもらったようだ。長老の頭脳戦的中。その後、すぐ横の日帰り温泉施設で汗を流し、民宿へ戻り祝杯(夕食)を上げ。長い1日が終わった。

日差しもあったが、雲も多くまさに絶好のイベント日和、これより暑いと熱中症にやられる人も出てくるのではないかと思う。まさにベストコンディションでした。

第5ASから長老を引いてくれたスタッフ
お互いの健闘を称えあう。
ゴールではMCが今回最高齢が無事完走ということでインタビューがあり盛り上がる。

楽しかった。長かった。苦しかった。やっぱり楽しかった。

記録
走行距離 160km  平均速度 20.6km/h  獲得標高 1600m(サイクルメーター読み)