9月14日宮城県石巻専修大学をスタート&フイ二ッシュに女川町から南三陸町を通り気仙沼までを往復する220Kmのサイクリング大会に参加してきました。本大会は2年目、220Km300人、170Km・100Km・60Kmの4つのフォンド合わせて2700人が参加し60Kmにはケネディー大使が完走して注目を集めました。
時間を競うレースではなく(信号を守ります)震災の復興を忘れないため、復興の道のりを自分の目でみるため、自分と戦うためなど様々な想いをもってのぞめばいいようです。トライアスロン仲間から誘われて即応募し2倍の競争率でしたが幸い合格して参加した5名のチーム員と共に時間内に完走できました。
220Kmは獲得標高(頻繁な上り下りあり、上りだけを足した高さのようです)2300m余で制限時間12時間、後半5つの関門がありエイドステーションであまりゆっくりしているとバスに収容されてしまいます。自分は11時間35分でなんとか完走、サイクルメーターの表示は平均時速で22Km位でしたからアイアンマンのバイクパートとほぼ同じでした。チーム員そろって宿泊先のおいしい魚料理をいただきビールなど飲みながらお祝いしました。
宿泊先は25Km南の奥松島のホテル。道中全く人家なし(復興が進んでいないようです)、車でナビを見ながら走ったのですが車内4人とも大変不安になりました。それでも年配のママさんらがおいしい魚料理(揚げたカレイなど)でもてなしてくれました。前日の登録時と大会当日も2700人が大学に集まります。大変な交通渋滞になり大会当日は午前3時半ホテルスタートで正解でした。駐車場は歩いて15分位の所、広い仮設住宅がありましたが何故かひっそりとしていました。
スタート〜第1エイドステーション(19Km先、女川復興まちずくり情報交流館前)
チームのH氏のバイクがスタート前2回のパンクで(リムテープの1個所が破れていた)大トラブル。結局チームのY氏の予備のホイールを使い50分遅れのスタート。それでも完走し大したものです。午前5時30分300名が7つ位のグループでスタート。トライアスロンと違って集団走行OKです。
赤信号で止まるのも声を掛け合いだんだん慣れてきます。一時霧が出ましたが終日大した風も吹かず雨も降らず絶好のサイクリング日和となりました。女川港はサンマの水揚げ日本一だったようです。エイドでおいしいサンマのつみれ汁をいただきました。皆さん一生懸命につくってくれたのでしょう。
〜第2エイドステーション(38Km先、雄勝硯伝統産業会館前)
リアス式海岸沿いに70m高さを3回以上数えるアップダウンのあるコース。ホタテの水揚げ県内一だった場所、焼いたホタテはおいしかったです。
〜第3エイドステーション(60Km先、神割崎)
95m高さを過ぎると北上川沿いはフラット、2つのトンネルをくぐり75m、60m高さなどをパ
ス。ここからの眺望はすばらしい。名産の銀鮭のから揚げは大変おいしかったです。
〜第4エイドステーション(85Km先、伊里前福幸商店街)
50m高さを5つ位パス。過去の津波浸水区間の標識が繰り返し見える。おじいさんおばあさんらが
両手を上げながら応援してくれる。こちらは両手は無理ですから片手をあげてありがとうとこたえます。
郷土料理のがんずき(ういろうに似ています)で腹を満たす。170Kmはシーフードカレーです。
〜第5エイドステーション(106Km先、階上小学校)
エイドではササニシキのおにぎりと煮物の軽食が出ました。大勢のおばちゃんの応援がうれしいです。
ここが最初の関門で30分しか余裕ありません。ひっかかると先に行けず戻ることになります。
〜第6エイドステーション(133Km先、道の駅大谷海岸)
気仙沼市内に入ると商店がありにぎやかになり大勢の人が暖かく応援してくれます。6m高さの津波
の到達した跡がある土蔵?が見られました。気仙沼からは折り返しです。このエイドでサンマの蒲焼丼
が昼食です。第2の関門で約1時間の余裕がありました。
〜第7エイドステーション(145Km先、蔵内漁港)
170Km..の人達と合流しにぎやかになります。波止場で静かな海をまじかに見ながら名産のわかめ
の入ったまんじゅうやわかめスープをいただきました。
〜第8エイドステーション(170Km先、南三陸ホテル観洋ホテル)
50m高さ5つ位あるコース。このホテルは被害がありながらも二次避難先として1000人の人々
を受け入れたと言われます。ここのフカヒレスープが大変おいしかったです。
〜第9エイドステーション(195Km先、にっこりサンパーク入口)
80m、60m高さがあり短い13%の上りがきつかったです。ここでは茶碗むしが出ました。関門
まで15分しかありませんでした。
〜フイ二ッシュ
北上川に沿ったフラットなコース。25Kmを1時間30分でよいことになります。他のフォンドの
人と一緒になります。走り抜けてゆく集団についていこうとしてもすぐちぎられてしまいます。ふんば
って午後5時5分(25分の余裕がありました)やれやれのフイ二ッシュです。チーム員は1時間以上
前にフイ二ッシュしており迎えてくれました。
事故なく現地の多くの人々とおいしい数々の名産品をいただきながら交流し220Kmを走ることが
できました。復興応援の一助になったかなと思われ有意義な大会でした。大会役員、警察の人、大勢の
ボランテイアの皆さんに深く感謝し、往復1200Km余を車で安全に運転してくれたチームの皆さん
にお礼申し上げます。